ドイツ語習得に日々を過ごしています。
ドイツ語文が正しく書けるようにしたい思っていますか。
何年か前のこと、誰かが書いたらしいドイツ語文を目にしました。
以下の通り。
1. Vor dem Essen wäscht Chris sich die Hände.
2. Nach dem Essen putzten Alice und Marie sich die Zähne.
その当時、何かの足しになるかもと、
つまり自分でも正しくドイツ語文が書けるようにと、
参考のために自分のメモ帳に書き写しておいたのです。
新年2024年を迎えるに当たっていろいろな不用品等を整理していたらこのメモ帳が実に久しぶりに出てきた。
このドイツ語文を目にして読んでみたら、何となくしっくりしないと感じた。
どうしてだろうか、と考え始めた。これで良いのだろうか。
どちらもドイツ語倒置文。
食事の前に、そして食事の後に、それぞれの人物が何をするのか、
したのかを表現している。
これらドイツ語文の意味は何となく理解できる。
でも、ドイツ語文として規則正しく書かれているのか、
どうも何となくしっくりしない、と感じた。
何故だろう。いわゆる語学感覚というものだろうか。
☆ ☆
今日まで毎日、ドイツ語と接してきて、
ドイツ語に対する感覚が少しは鋭くなっている自分だと思いたい。
いろいろと習得してきた筈、でもまだ不足しているのかもしれない。
自分だったらどう書くだろうか。
まず倒置文になっているのを元の文にしてみる。
「主語」が先頭にくるように書き換えてみる。どうなるか。
1.Chris wäscht sich die Hände vor dem Essen.
それともこちらの方が妥当だろうか。
Chris wäscht sich vor dem Essen die Hände.
2. Alice und Marie putzten sich die Zähne nach dem Essen.
それともこちらの方がドイツ語文としては妥当だろうか。
Alice und Marie putzten sich nach dem Essen die Zähne.
で、これらの普通文をまたまた倒置文に書き換えてみる。
つまり、それぞれ vor dem Essen, nach dem Essen を文頭に持ってくる。
そうするとドイツ語文作成の原則として、
その次には「主語」ではなく「動詞」が続くことになっている。
1- 1.Vor dem Essen/ wäscht sich Chris die Hände.
「動詞」が確かに2番目の場所に来ているが、ちょっと待て。
これで良いのか。
Vor dem Essen/ wäscht Christ sich/ die Hände. ではないのか。
それとも Vor dem Essen/ sich wäscht Christ/ die Hände. かも。
(影の声、騙されまい騙されまい)
要するに、再帰代名詞の sich は文中、どの場所に来るのか、
これが問題だ。どれが正解なのか。
2-1.Nach dem Essen/ putzten sich Alice und Marie/ die Zähne.
「動詞」が2番目に来ているが、これで良いのか。
Nach dem Essen/ sich putzten Alice und Marie/ die Zähne. かも知れない。
このように 再帰代名詞の sich がちょっとトンデモナイ場所に来ているのを見たことが
あるが、この場合がそういう例の一つだろうか。
それとも Nach dem Essen/ putzten Alice und Marie sich/ die Zähne.
要するに、再帰代名詞の sich は文のどの場所に来るのか、
これが問題だ。どれが正解なのか。
3.さて、ここでちょっとChrisのことも Aliceのことも Marieのことも忘れて、
今度はこの自分が食前、食後に同じことをするとしよう。
どう書き表されるだろうか。
1-2. Vor dem Essen /wasche ich mich/ die Hände.
2-2. Nach dem Essen /putzte ich mich/ die Zähne.
以上の二文にはどこにも間違いはないだろうか!?
(ありますよ、と影の声)
長年培われてきたと思われるドイツ語感覚からいうと
どこかに間違いがあると感じられるのは間違っているだろうか。
sich に釣られて mich と記しているが、これで良いのだろうか!?
(どうですかねえ、とまたも影の声)
4.Duolingo から例文を拝借。
Es ist normal, wenn man sich manchmal einsam fühlt.
再帰代名詞の sich がどこに来ているか、注目。
トンデモナイ所に挟まっているのではないだろうか、と思ってしまいそう、
でもこれで良いのでしょうね。
wenn 以下の副文中、man の代わりに er を使うとしたら、どうなるだろうか。
wenn 以下の副文中、man の代わりに 主語として das Mädchen を使うとしたら、どうなるだろうか。
いろいろなドイツ語文(主文、副文、条件文、疑問文、命令文、倒置文とか)があるが、
正しいドイツ語文作成に当たっての、決まりがいくつか存在するらしいことが感じ取れるかのよう。
☆ ☆
「副文」の中では「再帰代名詞」はどこに来るのか、
この点についてハッキリと理解しておく必要があるようです。
「再帰動詞」の前ですか、後ろですか。
「主語」の前ですか、後ろですか。
「主語」が人称代名詞であった場合は如何ですか。
それにしても、この再帰代名詞 sich 、ドイツ語文を読んでいるとしばしば遭遇しますが、
ちょっと手ごわい、といった感を抱かされます。
あっ、また出てきた!
In den kommenden Monaten wird der Markt sich ändern. (Duolingo からの例文)
倒置文ですね。主語を文頭に持って来て書き換えてみましょう。どうなりますか。
① Der Markt wird sich ändern in den kommenden Monaten.
➁ Der Markt wird ändern sich in den kommenden Monaten.
③ Der Markt wird in den kommenden Monaten ändern sich.
④ Der Markt wird in den kommenden Monaten sich ändern.
⑤ Der Markt wird sich in den kommenden Monaten ändern.
以上、何番が正しいドイツ語文でしょうか!?
再帰代名詞の sich の位置は文中、どこに入り込むのか、
それが問題になっていますが。
ちょっと練習問題。
上の正しい文を以下の dass の後ろに持ってくるとのように副文として続きますか。
Ich glaube, dass ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,.
Die Frau hat sich im Keller der alten Moschee versteckt. (Duolingo)
Everybody says that Anna applied for this job too.(Duolingo)
これをドイツ語訳すると、、、どうなりますでしょうか。
Alle sagen, dass,,,,,,,
ドイツ語単語の選択肢としては
um, beworben, auch, Anna, sich, diesen, Job, hat がヒントとして与えられています。
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