語尾が -e のドイツ語名詞は「女性名詞だ!」と決め付けていませんでしたか?


事実が証明している。

ドイツ語単語、名詞の語尾が -e になっているのを見ると、
つい、「それは女性名詞だ!」と昔は見境もなく得意そうに内心、
自分に言い聞かせていました。


語尾が -e で終わる名詞の性別は「女性」ですよ、
と実は初っ端からいわば徹底的に頭に叩き込まれてしまった、らしい。

-e で終わっているならば、なんでもかんでもそれは「女性名詞だ!」と
いわば馬鹿のひとつ覚えのようについ思ってしまう、考えてしまう、
そんな自分になってしまっていた。

訂正するのに如何にたくさんのエネルギーが費やされていたことか。



       * *

 Auge というハダカの名詞を目にした。
ハダカ? 裸? つまり冠詞(定冠詞または不定冠詞)が付いていない、そんな名詞のこと。

 この名詞の性別はなんだろう。

 -e で終わっている。だから「女性名詞だ!」と断定しそうになった。
 
 いや、ちょっと待て。

 確信が持てない。

 別の声が聞こえてくる。

 さっそくオンライン辞書で確認した。女性名詞ではなかった。

 das Auge ということで 「中性名詞!!」。

 思い知らされた。



   * *

 Ende という別のハダカの名詞も目にしたことある。
 Wochenende という Ende という名詞が入った複合名詞もちょくちょく目にする。
 人の名前として見ることも時々、または屡々、
 つまり Michael Endeという人のこと。
 ドイツ語の本を色々と書いている。 
 ご本人が自分の苗字は女性名詞だと考えていたかは定かではない。

 この Ende という名詞は人の名前にもなっていると知った次第だが、
 そのドイツ語文法上の性は何なんだろう、、、、
 ちょっと思考が停止してしまった。

 語尾が -e になっている。だから、もしかしたら、
 いや「これは女性名詞だ!」と自分に伝えようとしていた。
 が、少々慎重になっていた。

 -e で終わっている名詞は何でもかんでも女性名詞である
 という命題は常に真とは言えない。


*  *

 日本語で 野菜。

 ドイツ語では?  

 Gemüse ですよね。

 die ですか?  

 そうかも知れませんね。有り得ます。
 だから女性名詞?

 でも普通は das Gemüse ですよね。


   *  *

 
 「語尾が -e で終わる名詞は女性名詞だ」という固定観念の虜になっていた。

 「e で終わる名詞は全部が全部女性名詞であるとは限らない」。
 それが現実であり、実情であり、真理だ。


 ところで、語尾が -e であることに特に注目することで何か得することでもあるのだろうか。
 
 やっぱり女性名詞だということが分かって得した気分になるというのか、
 な~んだ、女性名詞ではないのか、ということで損した思いを抱く、がっかりするかも。

 損得勘定で 語尾の -e に特別なる意識を寄せるのは金輪際、止そう。

 確かに語尾に注目することで、性別判断への一つのヒントにはなる。

 本国人たちはそうやってドイツ語を覚え、習得しているのだろうか。
 そうではないように思える。

 das Auge が真実。
 das Ende が真実。

 だから das Wochenende と言っている、書いている、 通用している。

 でも das Auge と言わず、仮に die Auge と言ったからとて
世界が引っくり返るわけでも何でもないでしょうね。

 das Ende と言わずに、仮に die Ende と言ったからとて世界は相変わらずでしょう。
もしかしたら die は聞こえない。聞こえたとしても das Ende と聞き直しているかも。

 それは自分個人の問題、自分にとっては別に間違ってもいないかも。
 そう教い込まれて覚えて来てしまったからなのかも。
 要するに間違って覚えてしまっていた。

 でもある時、間違いであったと気づく、気付かされる。
 その時が出来るだけ早く来ることを願うのみ。

das Auge
das Eidotter (/ der Eidotter)
das Böse
das Ende
das Finale
das Ganze
das Gebäude
das Gebirge
das Gemüse
das Getöse
das Gute
das Innere
das Interesse
das Knie
das Smartphone
das Weite
das Wochenende




語尾が -e の名詞は「女性名詞だ!」
といっぱひとからげに断定してはいけません、ね。

語尾が -e の名詞には「中性名詞」もあります。
上で云々した通り。

語尾が -e の名詞には「男性名詞」もあります。
例えば以下の通り。

der Aberglaube
der Affe
der Drache
der Dritte
der Erbe
der Erwachsene
der Gedanke
der Glaube
der Hase
der Junge
der Kaffee
der Käse
der Kollege 
der Kunde
der Lotse
der Löwe
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der Name
der Ochse
der See  *die See* と綴る単語も別に存在することをここでは追記しておきます。わたしにとっては実に混同の2語です。
der Tee
der Vorfahre


名詞の性別はその語尾の -e で決まっている訳ではない。
名詞の性別は定冠詞によって決まっている。