それは4年前の Es sei denn だった?

それはほぼ4年前に起こったことだった。
いや何も起こらなかった、と言えようか。

ところで今日は7月14日、
フランス(語)では Quatorze Juliet ですね。


そう、業者から明日の午前10時には伺います、
という電話連絡が昨日の午後にあった。

もちろん、ドイツ語での連絡であった。
"Wir kommen zu Ihnen morgen um 10 Uhr."

連絡を入れてくれることはありがたい。
こちらの都合だってあるのだから。


さてその明日が、つまり今日がやってきた。
まだ午前7時前であったが、寝床から叩き起こされてしまった。
午前10時に来ると言っていたのではなかったのか!?

だって午前7時から来るかも知れないでしょう。
だれがそんなこと言った!?

前例もあるし、と我がベターハーフが主張する。
とにかく、早く起きなさい、
いつまでもベッドに横たわっていないで、
ということらしい。
自分の方は先にもう起き上がって仕事へと行くための準備をしている。

私個人としては右足のくるぶし辺りの関節が2、3日前から痛み始めた。
またも痛風の前触れだろうか。
一度あることは二度、三度ある、という言い草は本当らしい。

もうドイツ語でも知るようになってしまった。
Gicht と言う。
Gift と言っても当たらずも遠からずと言えるかも。

ベットの上で安静にしているのが一番。
関節にストレスを加えることが宜しくない。
つまり立っていたり歩いたりすると余計にストレスが加わる。
だから横になってじっとしているのが良い。
しかもいつもよりも水分を多めに取る。
そうすることで痛みの原因が少しずつ何となく排出されてゆく。


話が脇道へと逸れるところだった。
午前10時に来ると言っていたのは本当なのだろうか。
もしかしたら午前10時半ごろになるのかも?

実はもう午前10時半は過ぎている!
もしかしたら、午前11時と言ったのではないのか。

いや、そんなことはない。
ドイツ語ははっきりと聞き取れたのだから。

"Wir kommen zu Ihnen morgen um 10 Uhr!!"




       *  *

雨降って地固まる。
別に目に見える形での揉め事が起こったわけではないけれども、
窓外を見ると小雨が降っている。

夏は既に終わって、今は秋。
そろそろ冬がやってくる気配を感じさせる。
いやそんなことはない、今日も雨が朝から降っているが、
これから夏に向かっている。


業者が約束時間通りに現れないことを受けて、
業者に代わって自分で訂正メッセージを作ってみた。

”Wir kommen zu Ihnen morgen um 10 Uhr, es sei denn dass es nicht regnet."

そう、ドイツ語表現、es sei denn が浮かんできたので使ってみた。
業界に於いては天候に左右される作業ということで、
来るは来ないを意味することもあるのは自明の理なのかもしれない。

来るか来ないか、実は天候次第でもある、
ということをそれなりに遅ればせながら事後的に了解した次第。

小雨降る中での戸外での作業はあり得ないのだ。
だから今日は来ないのだ、もう来ない。そう決めた。
誰が?

明日出直しなのだ。
明日来るかも知れない。
天気が良ければ、だろう。

まだ連絡は受けていない。
今日はもう来れないという連絡も受けていない。
勝手だよ。

もう正午を過ぎている。
雨が止んだら午後からでも来るのか、
それは分からない。
多分、
今日はもう来ないだろう。

明日来るか? 
来るかもしれない。
今のところ、
明日来るといった連絡はまだない。
これからか。

来るとも来ないとも言って来ないから、
明日は来るかも。
または来ないかも。

今日来なかったのだから、
明日は来るだろうと想定して、
それなりに心構えていようか。

今か今かと待っていながら、
結局は来なかったことやら
右足が痛むことやらで
何だか一日を失ってしまったような気分だ。


明日は晴れろ。
明日は来るだろう。

もう待ってはいない。
勝手に来てくれ。

勝手に契約通りに
作業に取り掛かってくれ。





追記:手元の Mastering German Vocabulary をつらつらと眺めていたら、
この表現が紹介されていた。

p.150 Ich würde Sie gerne morgen besuchen, es sei denn, daß Sie keine Zeit hätten.

おお、何となく高級に響く例文ではないか。
いわゆる 接続文だ。

業者の人がそんな風に電話で伝えてきたら、
こちらとしては畏まってしまいそうな例文ではないだろうか。
ちょっと気障に聞き取れないこともないこともない?

Ich habe Zeit, aber hätte keine Lust mehr, die Arbeiter zu empfangen.