beantragen, beauftragen,
このドイツ語単語、動詞ですが、
どうしましょうか、
この二つ、見比べてみると
似ているようで実は似ていない、
と言えないこともないでしょうか。
ちゃんと区別できますか。
出来ていますか。
わたしに限って言えば、
ちょっとあやしい。
外的に見れば、似ていながらも
区別が出来ないこともないでしょう。
よーくみると
どこかが食い違っている
と分かるので、
その意味で区別できている
と言えるでしょうか。
で、どこが似ていると言えるのでしょうか。
どこが違っていると言えるのでしょうか。
どちらも後半には同じ綴りが見える。
tragen という、それ自体もドイツ語の動詞として
立派に使われている。
語頭にも同じ綴りが見える。
be といういわゆる接頭辞。
もっと突っ込んで見れば
bea がどちらも語頭に見えるということでも
なんとなく同じに見えるかのよう。
それに続く n、
一方はそれをひっくり返したかのごとき u。
英語も結構長く知っているので
bean が見えてしまう。
フランス語も結構齧っているので
beau も見えてしまう。
* *
接頭辞の be をどちらからも除いてみると、
そこには antragen
そして auftragen が現れる。
これらもいわゆる本動詞として立派に使われている。
antragen の接頭辞は an。
auftragen の接頭辞は auf。
接頭辞を除けば、
どちらも tragen へと連れ戻されて,
いわゆる基本動詞の一つが見い出される。
beantragen, beauftragen
これら両者は一見似ている!
と言えるかも知れない。
それでも両者は全然似ていない!
とも言えるかも知れない。
それぞれの意味するところは
もちろん、違うに違いない。
外的には似ているかのように見えながらも、
内的には、つまりそれぞれの意味は
違っているに違いない。
* *
これら二つのドイツ語単語、
動詞ですが、どうしましょうか、
それぞれその意味を知り、
それぞれその使い方を知り、
そして実際に間違えることなく使える
そんな自分になること。
それに越したことはありません。
なぜこんなことを書いているのか、
つい最近、実は昨日のこと、
自分では分かっていると思って書いた電子メールを確かめてみると、
間違いなく間違っていたことが判明。
既に送信済になってしまっては取り消すこともできない。
尤もドイツ語本国人にとってはわたしが何を言いたいのか、
その文が理解できないということでなかったようです。
オタクの文は間違っているよと
わざわざ指摘してくることはありませんでしたが、
自分で自分の間違いが遅ればせながらも判明できたことに
喜ぶべきでしょうか。
ドイツ語には本当に苦労させられます。
だから何度となく性懲りもなく
相変わらず学び続けようとしています。
どうしようもないかのようなこれら動詞とのお付き合いに
外国学習者としては何ら選択肢もないようです。
ドイツ語を母国語としている人たちにとっては多分、
何らどうしようもないということもないのでしょう。
何を書き間違えたかって?
それぞれの動詞の過去分詞形を正しく(覚えていなくて)使った、
または書いてしまった後の祭り。
beantragen の過去分詞の形は?
beangetragen でしょうか!?
正解→
beauftragen の過去分詞形は?
beaufgetragen でしょうか!?
正解→
頭の中では be で始まると分かっていたのに、
実際書き出されたモノをみると be は端折られてもいたのでした。
頭の中にあったものがこの両手の指を使って、
または伝って書き出されていなかったとは!
もう絶対に間違えないぞ、と自信を以て自身に言えるものかどうか。
次回の機会を待つことにします。
正にドイツ語のことわざ Übung macht den Meister!!
外国人学習者なのだから間違えて当たり前ですよ、
などといった指摘は何の助けにもなりません。
次回は間違えなく繰れる自分であろうと意識しよう。