Mädchen というドイツ語単語があります。
この名詞は、どのように教わりましたか。
「中性名詞」に属すると教わりますよね。学びますよね。
だから 定冠詞 das がその前について、das Mädchen という 第1格が成立します。
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Mädchen というのは実際は中性なのでしょうか!?
実際は女性に属する筈ですよね。
でも、女性名詞として、die Mädchen とは言いません、書きません。
実は die Mädchen と言ったり書いたりもしますが、
それは Mädchen の複数形ということで、そう書きます、そう言います。
飽くまでも、複数形を意味する定冠詞の die であって、
女性名詞の前に付く定冠詞の die とは違います。
単数形は何故か”中性”ということで das Mädchen です)
現実の人間世界では、女性に属するのに、
ドイツ語文法の世界ではもちろん、男性
日を見るよりも明らか、
直ぐに納得出来ます。じゃあ、女性
そうでもないようなのです。
あなた、中性名詞に属するということになっているのよ?!
あなた、そのまま受け入れなさい!?
Mädchen は中性名詞だ!
何も考えずにオウムのように繰り返して? 覚えることになっています?
「それは女性(単数形)なのだ、だから die Mädchen だ」と考えて、
言って覚えている人はいないようです。
Mädchen を指すものが現実には女性(または女の子)であるにも拘わらず、です。
「名詞の中にいわば”中性”が潜入しているから、だから das Mädchen 」なのか、
それとも「Mädchen は最初から誰が何と言おうとも 中性名詞なのだから、
だから das Mächen」 となるのか。
* *
ドイツ語単語の Weib。
これだって以上と同じようなことが言えるようですね。
実際に指す実態は女性でしょう?
それなのに中性名詞、DAS Weib ですからね。
dasWeib! dasWeib! dasWeib! dasWeib!
この一点にあって、ドイツ語文法の世界は、
現実の人間世界とは我関せずといった、一線を画する、無関心モードになっているかのようです。
何故そういった食い違いが生じているのだろうか、不思議です。
本国人は何の矛盾も感じないのでしょう!? 不思議です。