その一、ドイツ語複合名詞の作り方の不思議???

ドイツ語の名詞と名詞を合体させて、別の新しいドイツ語名詞を作ること、
これドイツ語の世界では日常茶飯事のようです。

もしかしたら自分でも間違いなく、または間違うこともなく、
作れるのではないかと思ったのです。
が、どうやって作るのか、確としたことはまだ分かりません。
ちょっとした探検に出ることにしました。

単純に考えて、2つの名詞(もちろん、2つだけでなく、
3つ、4つとそれ以上の名詞がくっつきあった名詞もありますが)

くっつけてしまえば、それで「新たな複合名詞、はい、出来上がり!」
と思いたいところです。




     *   *

ドイツ語名詞、思いつくもの、何か具体的なモノを空中から一つ拾って来ます。

さらに別のドイツ語名詞、何でも良いから、と言いたいところですが、
できるだけ関連するようなのをもう一つ取って来ます。
ちょっとしたお遊び気分になるでしょうか。
そう、これはお遊びです。


取って来る際の注意ですが、
意味に於いてお互いにかけ離れた名詞同士では何らの実用性も感じられないし、
得られないのではないでしょうか。

それとも異質の名詞をくっつけ合って意外なイメージが得られそれなりに面白いかもしれません。
でも実生活では殆ど使えないかも。
その意外性を一人でまたは相手と一緒に楽しむ以外には余り意味がないかと思われます。


一つの例として (das) Radio と(die) Maske の組み合わせは如何でしょう?
全然関連性が見られない、と直ぐにも思ったのですが、
もしかしたら逆転的な思考で関連性を作り出し、
この2つの単語をくっつけ、新たな単語の誕生となるのでしょうか。
それが具体的に実用に耐え得るかどうかは分かりません。

くっつけると Radiomaske となる。または Maskeradio。
で、これ、一体全体、意味が捉えられるのでしょうか!? 

昨今のコロナウィルスの所為でラジオにもマスクが必要になったとか。
Radiomaske には赤線は出てきていません。が、
マスクをつけているラジオ? Maskeradio には赤線が出てきています。
一応有り得ないと示唆しているようです。
まあ、インターネット上で検索してもヒットしないと思いますが。
この赤線については以下で言及してあります。




さっそく、一つ。Garage。

我が家のガレージを思い浮かべました。
この性別は? 

die Garage です。

因みに、ドイツ語発音はちょっと要注意。
英語にも仏語にも同じ綴りの単語がありますので、つい、、。

実はガレージの扉が自動開閉しなくなってしまったのです。
リモコンスイッチを入れてもモーターがウーンウーンと
唸っているだけ、スイッチを何度となく入れ直しても
うんともすんとも言わなくなってしまった。

いや、うーんうーんと、うーんと頑張って開けようとする機械音は
耳で聞き取れるのですが、如何せん、ずっと唸っているだけで
扉としては飽きません(開きません?)。埒が明かない。

開け胡麻! いや、開け扉! 
と現代の呪文を心の中で念じていても開きません。
閉じっぱなしでは今後青空駐車を余儀なくされる車が
寒さで唸る番でしょうか。

そう、次にはこの扉のことを思ったのです。


扉は、ドイツ語で Tor です。
この性別は?

das Tor ですね。

  
テレビでサッカーの試合を見ていた。
誰かがやっとゴールを決めた。
実況中継のアナウンサーが興奮して叫んでいるのを良く耳にしました。

" Tor!   Tor!   Tor!"

こんな風に三度繰り返している。

ドイツ語学習者がドイツ語名詞を繰り返して覚えるようとするかのように

”Das Tor! Das Tor!  Das Tor!”

と定冠詞を付けてアナウンサーは叫んでいませんでした。


ゴールがいっぺんに3度も入った、
と思いきや、そうでもないです。

アナウンサーは3度も大声で叫んでストレス解消?





話がちょっと横道へと逸れてしまいました。

      *   *


さて、以下では二つの名詞から一つの複合名詞が作られ(た/る)過程が
垣間見られるかも知れません。

もしかしたら複合名詞がどのように ”正しく” 作られるのか、
そのルールが導き出されるかも。

二つの名詞(単語)をどのように組み合わせたら、
通用するドイツ語として使用出来るものなのか。


すでに通用している(複合)名詞を例にして探って見ました。
複合名詞の前にある記号
X はドイツ語世界で通用していない(ようだ)、
◯ は通用しているを表しています。
△ は保留としましょう。

それぞれ別々の名詞(単語)をそのままくっつける、
すると直ぐに通用する複合名詞が成立する場合もあります


成立するための一般的な規則のようなものがあるのでしょうか。


まずは上で上げた Garage と Tor です。

どうくっつけますか。
たったのニ様しかありませんよね。

(例えば3っつの、4っつの単語をくっつけるとすると
数学的な思考をしなくてはなりませんね。
尤も3つの、またはそれ以上の単語の組み合わせが出来たからと
言っても喜んではいられません。
それぞれが使い物になるのかはどうかは別の話になるでしょう。
言葉のお遊びはたくさんできるでしょう。)



質問。
Garage を前に持ってきますか。

  Garage + Tor→ Garagetor

Tor を前に持ってきますか。

  Tor + Garage→ Torgarage 


前にある単語(名詞)はいわば後の名詞を修飾する形容詞的な役割を担っている
と捉えられますね。

名詞(形容詞)+ 名詞 という順序に基づいて、
新名詞(複合名詞)の意味が表されていると考えられます。

Garagetor  の意味は? ガラージの扉

Torgarage の意味は? 扉のガラージ? 扉なガラージ?
(これはどういうことでしょう!? 
ちょっとイメージが湧きません。意味不明です。
”意味不明な複合名詞”は存在意義を失っている、
使用できない、と結論できるでしょうか。
変な意味の新”複合名詞”は考慮に値しない?)




ところで、ここで面白いことに気が付きました。
この原稿はもちろんキーボード入力で作成しているのですが、
ドイツ語単語2つ組み合わせたら、つまり直接くっつけて綴ったら
その単語に赤い波状の下線が表示される場合があります。
偶然でしょうか。何らかの設定故でしょうか。

Garagetor と入力したところ、赤い波線が現れました。
Torgarage と入力したところ、何らの波状の下線は表示されません。

これはどういうことですか? 
赤い下線が表示されたら
当該ドイツ語単語の綴りは正しくはない!? 使えない!?
良くは分かりませんが、そういうことかもしれません。

どうしたら確認できますか。
ヒント:インターネットでこの新単語をリサーチしてみる。
わたしは既にリサーチしてみましたが、
この新単語は広まってはいないようです。

Garagetor は間違っているという指摘は見えませんが、
別の綴方を提供してくれているようです。
正しい綴方はこうですよ、
といった風にさらっと提示しているかのようです。

”Torgarage” と入力してリサーチ(両記号ナシ)してもみました。
直接のヒットはありません、
これも通用していないようです。

コンピューター画面上ではドイツ語、日本語等色々な言語入力のためのソフトウェアが背後で作動している。
ここではドイツ語単語の綴りの間違いを教えてくれるようになっているかのようです。
因みに日本語での書き間違えがあっても何らの間違い指摘も出て来ないことになっているようです。



(die) Garage + (das) Tor →  X Garagetor 

(←2つの単語を単純にくっつけただけ。でもこれに対しては赤い波線が表示されました。
ということは、上でも既に言及したように、この綴方は正しくはないですよ、
と教えてくれているのですよね。
人間(わたしのこと)が意図的にそう考えて綴ったとしても、背後で機械(ソフトウェア、アプリ)
が即座に反応、そうではありませんよ、と要訂正、を示唆しているかのようです。)
  
  

それではどう書き直したら、通用するようになるのでしょうか!?
インターネット上で検索してみると、すぐにも見出されるでしょう。

次の通りです。
Garage の語尾にnを付加するとオーケーのサインが出るようです。
つまり赤線が出てきません。

◯ Garagentor 


(das) Tor + (die) Garage △ Torgarage
(←この組み合わされた”新単語”には赤い波の下線が表示されません(でした)。
この綴方はオーケーということになるのでしょうか!?
ちょっと分かりません、ということでここでは、一応 △。

ところで、この”新単語”の意味は何なのか、想像が付きますか!?
どちらもドイツ語世界でも通用するのでしょうか!?

Torgarage をインターネット上でググってもヒットしません(でした)。
ということは、この”新単語”は有り得ない、
通用しないと結論が出せるかも知れませんね。)

それとも通用するのかもしれませんが、
一般的に採用されていないとも考えられるかも知れません。
ソフトのバグかも知れませんし。

ただし、サイトに正式に一度アップされた画面上では、
追加的な操作をしない限り、赤線等は何も表示されなくなります。



2つの単語(名詞)をくっつけて新たな”複合名詞”が作られる。
過去に作られて今日まで生き延びてきた、そんな複合名詞が何とたくさんとあることか。
日常、これは複合名詞だとか思うこともなくそのまま一つの単語として使用しているのですが。
以下を見てください。



(die) Straße + (der) Bahn → X Straßebahn  
→ ◯ Straßenbahn 

(die) Garage + (das) Tor → X Garagetor
→ ◯ Garagentor

(die) Orange + (der) Saft →  X Orangesaft  
→ ◯ Orangensaft





以上の3例では前の単語の語尾に n を追加したあと、
後の単語とつなげると ◯ という塩梅になっています。

そこでこの単純頭脳に閃いたのですが、
前の単語の語尾に n を付ければ良いのかもしれない、と。

因みに複合名詞の性別は最後にある名詞の性別がそのまま受け継げられるようです。

3例を更に後で、つらつら眺めていたら、別のことに気が付きました。
3例とも、世に通用しているのは、前の方の単語が複数形なっているだ! と。


n とはその単語の複数形の語尾であるに過ぎない。
複数形を作るための語尾は n だ、と単純に喜んだのですが、。

前の単語の語尾に n を付ければ正解かも、とすぐ上でも書きましたが、
これら3例は_たまたま_複数形が n という語尾で終わっている。
既にご存知かと思いますが、語尾が n とは限らない複数形は他にも結構あります。



(das) Auto + (die) Bahn → X Autonbahn
→ ◯ Autobahn
→ X Autosbahn

口説いようですが、どの単語にも語尾に n を付ければ複数形になるとは限らない。
結果的に見ると n がついていたとも言えます。

Auto の語尾に nをつけてもバツ。
実は複数形は s を付けて、Autos となるのですが、この場合もバツ。
見ての通り何もつけないでくっつけてしまうと Vサインがでます。
つまり ◯ のサインが出ます。




Banane はどうでしょう。 複数形は? Bananen。
n を付けることで複数形です。

Apfel はどうでしょう? 複数形は nを付けて Apfeln でしょうか。
ちょっと違っています。正しくは Äpfeln 。
これも正しい複数形には n が付いています。

Kartoffel はどうでしょう? 複数形は? Kartoffeln でしょう?
これも語尾は n だ!

Birne はいかがでしょう? 複数形は Birnen でしょう?
これだって語尾は n だ。

Karotte は?  Karotten でしょうね、多分。

Brokkoli は? ちょっといじわるですね。知ってしまえば何のこともない。


単数形の語尾にnをくっつければ複数形が直ぐに得られる
と思い込んでしまいそうです、この勢いは何なんでしょう。
     

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